自然な描写

自然な現実味

自然な描写の中で真実味を感じられることが大切であり、映像にもそれが当てはまる。『パニックルーム』の位室内シーンは、部屋の暗さに現実味があるかどうかで、やはり恐怖心の質が違ってくる。詳細な調整機能を利用するまでもなく。DPX-1000の暗部階調の豊かさは一目でわかるが、その豊かな会長が出るからこそ、伝わってくる恐怖に真実味があるのだ。このプロジェクターは暗部の階調再現に特にこだわりがあり、ガンマ補正の設定値を変更することによって、微妙な表現の違いを味わうことができる。作品によって設定を微調整すると、遠近感が明らかに増すことがあり、驚かされる。今回は「b」の設定で自然なバランスが得られるケースが多かった。オーエスのスクリーンがDPX-1000の映像に適度な柔らかい質感を加味して、絶妙なバランスである。

各種機材の魔法

ヤマハのAVアンプとデノンのスピーカーの組み合わせは、SACD再生でも次元の高い音楽的な響きを聴かせてくれた。綺麗にける余韻から演奏階場面固有の立体的な残響の広がり具合がわかるし、弱音の表情やダイナミクスの変化もていねいに鳴らし分ける。スリムなスピーカーだが、スケール感は期待した以上に余裕があった。スピーカーのキャビネとは箱型のものが一般的だが、今回選んだ製品のように、細長いペンシル型、スリムタワー型のスピーカーが少しずつ登場し始めた。実は、この形は省スペース性が高いだけでなく、音質面でもメリットがいろいろあるのだ。